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コーキング工事の見積書で確認すべき「打ち替え」と「増し打ち」の違い

コーキング(シーリング)工事の見積書で「打ち替え」と「増し打ち」の違いを確認していますか?この違いを知らないと、数年後に大きな差が出ます。

この記事でわかること

外壁塗装の見積書には、必ず「コーキング工事」の項目があります。

ここで確認すべきは、「打ち替え」か「増し打ち」かという点です。

この違いを知っているだけで、見積書の妥当性が判断できます。

「打ち替え」と「増し打ち」の違い

打ち替え(撤去打ち替え)

  • 古いコーキングを完全に撤去してから、新しいコーキングを充填
  • 手間がかかるが、耐久性が高い
  • 費用目安:900〜1,200円/m

増し打ち(打ち増し)

  • 古いコーキングの上から新しいコーキングを重ねる
  • 手間が少なく、費用も安い
  • 費用目安:500〜700円/m

なぜ「打ち替え」が推奨されるのか

増し打ちには大きな問題があります。

古いコーキングが劣化すると、上に重ねた新しいコーキングも一緒に剥がれます。

つまり、増し打ちは「応急処置」であり、長持ちしません。

外壁塗装と一緒にコーキング工事をする場合、次の塗り替えまで10〜15年。その間持たせるには「打ち替え」が鉄則です。

見積書チェックポイント

確認すべき項目

  • 「コーキング打ち替え」の記載があるか
  • 打ち替えの数量(m数)が明記されているか
  • 使用するコーキング材の種類が書かれているか

要注意パターン

  • 「コーキング工事一式」としか書かれていない
  • 「増し打ち」のみで「打ち替え」がない
  • 口頭で「増し打ちで十分」と言われた

業者に聞くべき「魔法の質問」

「コーキングは『打ち替え』ですか?『増し打ち』ですか?その理由を教えてください」

信頼できる回答例

  • 「劣化が進んでいるので、全面打ち替えをおすすめします」
  • 「サッシ周りは構造上、増し打ちにせざるを得ません」(理由の説明あり)
  • 「打ち替え○○m、増し打ち○○mで見積もっています」

要注意な回答例

  • 「増し打ちで十分ですよ」(理由の説明なし)
  • 「打ち替えは高いので、増し打ちにしましょう」
  • 質問に答えず話題を変える

2面接着と3面接着

コーキング工事で、もう一つ重要なポイントがあります。

正しい施工:2面接着

コーキングは、左右の外壁にだけ接着し、底面には接着しない「2面接着」が正解です。

なぜか?

コーキングは伸び縮みして建物の動きに追従する必要があるから。

底面にも接着すると(3面接着)、動きに追従できず、早期にひび割れます。

確認方法

「ボンドブレーカー」または「バックアップ材」の使用有無を確認してください。これらは3面接着を防ぐための材料です。

まとめ:コーキング見積書のチェックリスト

  • ☐ 「打ち替え」の記載があるか
  • ☐ 数量(m数)が明記されているか
  • ☐ 増し打ちの場合、その理由の説明があるか
  • ☐ 使用するコーキング材の種類が書かれているか

人工(にんく)でも確認しよう

コーキング工事で最も重要なのは撤去にかける時間です。

古いコーキング撤去:急ぎの業者は省略〜半日、丁寧な業者は2〜3日

プライマー塗布:急ぎの業者は省略、丁寧な業者は半日

コーキング充填:急ぎの業者は半日、丁寧な業者は1日

合計:急ぎの業者は半日〜1日、丁寧な業者は3〜5日

30坪の住宅で目地の総延長は100〜150m。これを丁寧に撤去すれば2〜3日かかるのが当然です。

「打ち替えですが、1日で終わります」→ 本当に撤去しているか疑ってください

→ 人工で品質を見極める方法を詳しく見る

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