この記事でわかること
スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)の塗装見積書を受け取ったとき、たった1つの項目を確認するだけで、その業者が信頼できるかどうかがわかります。
その項目とは「タスペーサー」または「縁切り」です。
なぜ「タスペーサー」の確認が重要なのか
スレート屋根は、瓦が重なり合った構造になっています。塗装すると、この重なり部分が塗料でくっついてしまいます。
くっついたままだと何が起きるか?
雨水の逃げ道がなくなり、雨漏りの原因になります。
これを防ぐために、塗装後に重なり部分を切り離す「縁切り」という作業が必要です。現在は「タスペーサー」という専用部材を使う方法が主流です。
見積書チェックポイント
確認すべき項目
見積書に以下のいずれかの記載があるか確認してください:
- 「タスペーサー設置」
- 「縁切り作業」
- 「通気部材」
要注意パターン
以下の場合は、業者に理由を確認しましょう:
- 上記の項目が一切ない
- 「屋根塗装一式」としか書かれていない
- 口頭で「必要ない」と言われた
業者に聞くべき「魔法の質問」
「見積もりに『タスペーサー』または『縁切り』の項目がありますか?」
この質問に対する回答で、業者の姿勢がわかります。
信頼できる回答例
- 「タスペーサーを○個使用する予定です」
- 「縁切り作業は○○円で見積もっています」
- 「お宅の屋根は勾配が急なので、縁切りは省略可能です」(理由の説明あり)
要注意な回答例
- 「うちはいつもやっていないけど問題ない」
- 「そんな作業は必要ない」(理由の説明なし)
- 「追加料金になります」(最初から見積もりに入れるべき項目)
タスペーサーの費用目安
一般的な30坪の住宅の場合、タスペーサー部材費は15,000〜25,000円程度です。設置作業費は含まれる場合が多いです。
この費用をケチる業者は、他の部分でも手を抜く可能性があります。
まとめ:見積書を受け取ったらまずここを見る
- 「タスペーサー」または「縁切り」の記載を探す
- 記載がなければ業者に質問する
- 納得できる説明がなければ、他社の見積もりも取る
スレート屋根の塗装は、この1項目を確認するだけで、業者の品質意識がわかります。
人工(にんく)でも確認しよう
スレート屋根塗装では、以下の人工が目安です。
高圧洗浄:最低ラインは半日、丁寧な施工は1日
下塗り(シーラー):最低ラインも丁寧な施工も1日
タスペーサー設置:最低ラインは半日、丁寧な施工は1日
中塗り:最低ラインも丁寧な施工も1日
上塗り:最低ラインも丁寧な施工も1日
「屋根塗装は2日で終わります」という業者は要注意です。
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