この記事でわかること
塗装業者を選ぶとき、見積もり金額だけで比較するのは危険です。
商談時に「ある質問」をするだけで、その業者の姿勢がわかります。
質問1:デメリットの説明はありますか?
良い業者は、メリットだけでなくデメリットも説明します。
確認方法
商談中に一度も「デメリット」や「リスク」の説明がなかった場合、こう聞いてみてください:
「この工事で、何かデメリットやリスクはありますか?」
信頼できる回答例
- 「この塗料は耐久性が高い反面、価格が高めです」
- 「足場を組むと、○週間は洗濯物が干せなくなります」
- 「この工法だと、将来○○の際に追加費用がかかります」
要注意な回答例
- 「特にデメリットはありません」
- 「うちは大丈夫です」
- 質問をはぐらかす
質問2:職人さんは御社の社員ですか?
施工の品質は、実際に作業する職人で決まります。
なぜ重要か
- 自社社員 → 教育が行き届き、責任感がある
- 下請け → 元請けの管理次第で品質にバラつき
- 日雇い → 品質管理が難しい
確認方法
「実際に来る職人さんは、御社の社員ですか?」
信頼できる回答例
- 「自社の社員が担当します。当日、社員証をお見せします」
- 「協力会社の職人ですが、○年以上の付き合いで品質は担保しています」
要注意な回答例
- 「その時によって違います」
- 「繁忙期は外注になることもあります」
- 曖昧な回答で詳細を教えてくれない
質問3:工事中の報告はどうなりますか?
報告体制は、業者の品質意識を表します。
確認方法
「工事中の進捗報告はありますか?写真などはもらえますか?」
信頼できる回答例
- 「毎日、写真付きでLINE報告しています」
- 「工程ごとに報告書を作成してお渡しします」
- 「専用アプリで進捗を共有しています」
要注意な回答例
- 「特に報告はしていません」
- 「何かあったら連絡します」
- 「見に来ていただければわかります」
質問4:保証の内容を詳しく教えてください
「10年保証」と言われても、内容はピンキリです。
確認方法
「保証は何年ですか?保証内容を書面でもらえますか?」
確認すべきポイント
- 塗膜の剥がれは保証対象か
- 色あせは保証対象か
- 保証を受ける条件は何か
- 保証書は発行されるか
要注意パターン
- 口頭でしか保証の説明がない
- 「何かあったら対応します」と曖昧
- 保証書の発行を渋る
質問5:過去にクレームはありましたか?
クレームがゼロの業者は存在しません。
大切なのは、クレームへの対応姿勢です。
確認方法
「過去にクレームがあった場合、どのように対応されましたか?」
信頼できる回答例
- 「○○のようなクレームがあり、すぐに補修対応しました」
- 「定期点検でトラブルを早期発見するようにしています」
- 正直に事例を話してくれる
要注意な回答例
- 「クレームは一度もありません」
- 「うちはトラブルがない」
- 話題を変えようとする
まとめ:商談チェックリスト
商談時に以下を確認しましょう:
- ☐ デメリットやリスクの説明があったか
- ☐ 職人が自社社員かどうか確認したか
- ☐ 工事中の報告体制を確認したか
- ☐ 保証内容を書面でもらえるか確認したか
- ☐ クレーム対応の姿勢を確認したか
「人工」を聞く質問を追加しよう
業者の姿勢を見抜く最強の質問があります。
「各工程に、何人で何日かかりますか?」
この質問に対する反応で、業者の姿勢がわかります。
具体的な日数を即答する業者は、工程管理ができています。
工程表を出して説明する業者は、丁寧な業者です。
「経験で早く終わります」という業者は要注意です。
答えられない・嫌な顔をする業者は避けるべきです。
自信のある職人は、どれだけ丁寧に作業するかを語りたがるものです。
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